こんにちは、FPなおやんです。
先日、NHKで、このようなニュースがありました。
日本の総人口約1億2433万人 55万人減少
ことし1月1日現在の日本の総人口は、およそ1億2433万人で、去年より55万人余り減りました。このうち日本人の人口は、1億2065万人余りで、16年連続で減少し、調査開始以降、1年間の減少数が初めて90万人を超え、最大となりました。
引用元:NHK_https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250806/k10014886001000.html
鳥取県の人口が約55万人ですので、1年間で鳥取県の人口がまるごと減ったようなもの。
このように、毎日のように日本の人口減少がニュースになっています。
人口の増減は株価に密接な関係があり、一般的に人口増加は株価の上昇要因といわれています。
一方で、近年、日本の人口は減少傾向にありますが、日経平均株価は上昇しています。

人口の増減と株価の関係は?
日本の人口は減っているのになぜ株価はあがっているの?
こんな疑問におこたえします。
今回は、人口増減が株価にどのように影響するのかについて解説していきます。
また、国別にみながら代表的な国を比較していきます。
人口は経済と株価の土台

経済成長の大きな原動力は「人口」です。
人口が増えると、働く人の数(労働人口)が増え、生産活動が活発になります。
同時に、消費する人も増えるため、モノやサービスを買う需要も拡大します。
その結果、企業の売上・利益が伸び、国全体の経済(GDP)が成長しやすくなります。
人口 → GDP → 株価の3ステップ

①人口増加:人口が増加すると労働力と消費者が増える
②GDP成長:生産と消費が拡大
③株価上昇:企業利益への期待が高まり、投資家が株を買う
といった流れで、人口増加は株価を押し上げる原動力になります。
この流れは世界的に共通する傾向で、長期的には人口増加国ほど株価も上がりやすい傾向があります。
国別比較:人口と株価の推移
それでは、人口と株価について、代表的な国別に特徴を見ていきましょう。
国 名 | 人口トレンド | 株価トレンド | コメント |
---|---|---|---|
米 国 | 増 加 | 上 昇 | 消費市場拡大とイノベーション |
インド | 増 加 | 上 昇 | 若年層と内需の爆発力 |
日 本 | 減 少 | 上 昇 | 生産性向上&海外収益でカバー |
米国

まずは、経済大国のアメリカを見ていきましょう。
人 口

移民の受け入れを行っており成長維持し人口は増加傾向にあります。
株価(S&P500)

代表的な指数であるS&P500については、人口増加とともに長期的な上昇を続けています。
特徴
IT企業の台頭と消費市場拡大が株価を牽引しています。
インド

続いて人口世界一となったインドを見ていきましょう。
人 口

インドの人口は、世界最大規模に到達し、今も増加しています。
株価(SENSEX)

株価においても経済成長と人口増加が強く連動し長期的上昇を続けています。
特徴
若年人口の多さと内需拡大が成長のカギとなり人口および株価が上昇しています。
日 本

続いて、我が国を見ていきましょう。
人 口

2008年をピークにそれ以降は減少傾向となっている。
株 価(日経225)

1990年代のバブル崩壊後低迷していたものの、2013年以降、アベノミクスや企業収益改善で上昇しています。
人口がピークとなった2008年以降も上昇傾向にあります。
特徴
生産性向上・海外需要取り込みにより人口減少でも株価は上昇しています。
人口減少でも株価が上がるケース

日本のように、人口動態が悪化しても株価が上がる国はあります。
理由は以下の通りです。
- 生産性向上:AIや自動化で少人数でも多く生産
- 海外展開:国内市場が縮小しても海外需要で利益確保
- 金融政策:低金利・金融緩和で株式市場に資金流入
- 資本効率改善:利益率の高い経営への転換
まとめ

- 人口増加は経済成長と株価上昇の土台
- 米国・インドのように人口増加国は長期的に株価も上昇しやすい
- 人口減少国でも、生産性や海外展開で株価上昇は可能
投資を考える際は、企業業績や金利だけでなく、その国の人口トレンドにも注目することが長期的なリターンのカギになります。
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